防衛本能とかけて、早寝早起きととく。

会社の先輩やら同期やらと予定していたトレッキングが、雨男の魔法を喰らって延期になった。まぁちょうどいい具合に飲み会の誘いが入ったので、昨日は昼から深夜までひたすら飲む。で、今日はちょい家事やってゴロゴロ。




そういえば、昨日も「ほんとに社会人になったの?」と笑いながら聞かれた。確かに自由な時間が減った分だけ、自由な時間の使い方が上手くなってきた気がする。下手な金持ちよりも貧乏人の方が金の使い方を知っているのと同じなんだろうなぁ、と思う。しかし「社会人」って何だ。一般的には会社勤めをしている人のことを指すみたいだけれども、働けば社会に出たと言えるのか、そもそも社会て何やねん?・・・と、まぁ色々考え始めたらキリがない。所謂「大人」と同じようなニュアンスで使われているんかなぁとは思う。だから「自分は社会人だ」と別に聞いてもいないのに主張する人がいるのも、まぁわからなくもない。



「社会人」と同じくらいよく聞く言葉に、「ビジネス」ってのもある。また働いていない友人も、既に数年働いている人も、そして上司もたまに使う。ただ、使うときのニュアンスに大きな違いがあるように感じる。



「ビジネス」の意味を調べてみると、「1.仕事。事業。商売。2.特に、個人的な感情をまじえない、金もうけの手段としての仕事。」らしい。ふーん・・・個人的には、感情なり感覚なりといったものが入る余地のないものに正直あまり興味がない。と思っていた。なんというかあれだ、そんなもんは機械(アシモとかw)にでも任せとけばいいんじゃないのかなぁ、と。だから「ビジネス」という言葉に、とても薄っぺらく軽い印象を抱いてしまう。色々裏返しなのかもしれないけれども、2を追求するあまり自ら殻に閉じこもって小さくなっている人を見ると、なんというか寂しくなる。不器用な人ほど素直になればいいんだろうけど、それが難しいんだろうな。プライドが邪魔をする?それはただの虚栄心ですよ。馬鹿じゃないんだからいい加減目を覚ましなさい、とついつい言いたくなる。



でも、ちょっと違う。年を重ねている人たち、この人すげぇなー思う人たちが使うこの言葉には、何ともいえない深みがある。というか彼らは使う「言葉の」意味や由来とは関係なく、経験や思想に裏打ちされた人間そのものをコレデモカ!コレデモカ!と見せてくる。



例えば所謂「ビジネス」に関連してよく用いられる「仕事とプライベートを分ける」というフレーズにしても、使う人によって全く意味が異なる。根っこのある人は仕事とプライベートを便宜的に分けて考えてはいるけれども、結局両方とも同じ視点から語ることができるし、それぞれを軸に充実した日常を歩んでいるように見える。逆に、仕事とプライベートを分けようと必死になればなるほど、言葉に引きずられてしまう。そして、そこに生じる溝をさらなる言葉で塗り固める虚しさに苦しむ。あれこれ考えれば考えるほど、言葉って奴の虜になってしまう。自分が色々な言葉に対して感じていた「軽さ」みたいなものにしても、結局はそういうことなのかなぁと。難しいなぁ、とつくづく思う。




・・・と。貴重なプライベートタイムにゴロゴロしながら色々考えていたら、ビデオの電源を入れっ放しだったことに気付いた。ウチのビデオは、電源が入ったままだと何故か予約をしていても録画ができない。ん?そういえば妹が・・・



「帰り遅くなるからドラマ録画予約してくわ。んじゃいってきまぁす!」



こ、殺される。。さっさと寝よ。