溜息ひとつ

重馬場だったので宝塚記念を回避、日曜だってのに会社説明会とやらに行ってきた。なんとなくぼーっとしながら説明を受けたあと、筆記試験。更級日記の作者って誰の娘だっけ・・・と記憶の奥底を辿るも、出てくるのは「いつぞやのすみれSは確か1着サスガ2着オモシロイだったっけ、うーむ、さすがなり(そうでもない)」とか「よしな仕事」なんて下らないことばかり。結局「菅原孝標女」という単語が出てこなかった。あ〜あ、とひとつため息をついた時にちょっとした尿意を感じ、論文試験の前に席を立つ。と、会場の扉の前でリクルートスーツを着た女性に声をかけられる。



「あの失礼します、トイレをお借りしてもよろしいでしょうか?」



俺は社員かっ・・・大学入試会場で受験生に事務員と勘違いされていた同級生を思い出す。本物の社員に聞こえる場所で「あ、どうぞご自由にお使い下さい」とは言えず、場所を教えてそそくさとその場を後にする。



帰り道、近所の電気屋宝塚記念のリプレイを見る。こっそり本命だったカワカミプリンセスはハイペースなのに先行させられ、がっつり対抗だったメイショウサムソンはゴール直前でアドマイヤムーンに差し切られ。馬券は買っていないが、何とも後味が悪い。残尿感というHNの奴が知り合いにいた気がするが、まさにそんな感じである。