何も打てなくて・・・夏。

試合の終わったグラウンドで、無念の表情を浮かべる一人の青年。


「またノーヒットか・・・くっそぅ!」


普段はひょうきんな彼も、試合中は一人の漢になる。今日も声を張り上げ投手を盛り立て、下着が破れるほどの強烈なスライディングを見せた。試合後、ゴミ箱にパンツを捨てる彼の澄んだ表情からは、まさかの神々しさすら感じる。古い鎧を脱ぎ捨てて新たな境地に達した彼は、次の試合で大活躍してくれることと思う。がんばれ、ノーパン先生!