蕎麦に

金曜日は仕事を早めに終えてそそくさと退散し、友達の家で集まって飲む。入れ替わり立ち替わり15人くらい来たのかな、なんだかんだ4時くらいまで飲み続けて、二日酔いを引きずりながら昼過ぎまでずーっといた。夜予定していた草野球の試合も雨で中止になり、結局土曜日は1日中ゴロゴロと過ごしてしまった。


今日はあれこれ家事やら買い物やらをした後、近所の実は有名だったらしい蕎麦屋をのぞく。結構混んでいたが、まぁ並ばなくてよさそうだったので入店、やけに人の注文を覗きこんでいる母娘と相席になったので、酒は頼まずにとりあえず盛りそばのみ注文。味はまぁこの前友達と飲みに(?)行った蕎麦屋の方が少し美味いくらい。



 母「まぁすてき、和!って感じで」
 娘「蕎麦の香りがたまらないわよね、八割くらいかしら」
 母「このカツオがまたいいお出汁、上品ねぇ」
 娘「ほんと、ツヤツヤしてるわ」
 母「まぁー天麩羅も美味しそう!」
 娘「こういう天麩羅、最初は塩でいただくのよ。知ってる?」
 母「ええ。まぁ美味しいわぁ。みーちゃんアナタ毎日お昼ここで食べなさいよ」



ったく、こっちこそ「わっ!」って感じだ。素敵な同期が仕事中に調べて教えてくれた天麩羅の由来でもブチかましてやろうかと思ったとき、ちょうどいいタイミングで蕎麦湯が来て、店員の女の子がかわいくて、なんとか変人扱いされることもなく無事に蕎麦をいただけた。いやぁ助かった。あの子、前掛けが妙にしっくり来てたなぁデヘヘ。うん、変人なのは中身だけでいい。



つゆの塩気と蕎麦湯のぬめりが口の中にまとわりついて、口を開くのも気だるくなる。もう一杯ほうじ茶が欲しいなぁ・・・そう思いながら店を出た。さっきより雨足が強い。梅雨の湿気に撫でられながら雨のリズムを聞いていると、不思議な気分に包まれる。雨音はショパンの調べか、こんな季節も悪くない。