世情

バイトを終えた帰りの電車で吊り革に捉まらずにずっと腕を組んで踏ん張っていたら、隣に立っていた兄ちゃんが参戦してきた。全く同じ体勢で窓を見つめる2人。両者互いに譲らず10分以上が経過。と、そのとき電車がガタンと大きく揺れた。思わず吊り革に手が伸びる2人。



・・・堪えた。うむ、草野球で鍛えた下半身は伊達じゃないってことだ。敵の右手は吊り革をしっかりと握っている、勝った。奇妙な満足感に包まれながら、健闘を讃える微笑みを敵に贈る。





の、寝ている・・・?!





これだから酔っ払いは好きだ。周囲の好奇の眼差しも何のその、右のコブシを握り締めながらニンマリ笑う。一滴も飲んでいないのに、ほつれた毛糸が右心房にそわそわ残っているような気分だ。



  世の中はいつも 変わっているから
  頑固者だけが 悲しい思いをする


  変わらないものを 何かにたとえて
  その度 崩れちゃ そいつのせいにする


  シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
  変わらない夢を 流れに求めて
  時の流れを止めて 変わらない夢を
  見たがる者たちと 戦うため



そういえば、今年に入ってからまだ火曜日にブログを書いていなかったようだ。だから何だと言われても特に意味は、無い。