遙か遠い上州の地にて

寒さに震えながら仕事を終え、はてと電車に乗った時のことである。右斜め前に座りし美女、そう本当にもう美女が、おもむろに左手の人差し指を顔に持って行くのが見えた。うむ、確かにあれは左手の、人差し指。5秒後に我は我が目を疑う。



・・・公衆の面前で鼻をほじる美女。い、いい・・・



いいのか悪いのか、ぐぉんぐぉんと妄想を始めてしまいそうなオヤジはさておくとして、いやまぁ珍しいものを見た。そんな光景と女子高生共のはしゃぐ姿なんぞを肴に、今日もまた日本酒をちびちびと飲むのであった。これぞ各駅停車の醍醐味、である。