眠れるわけもなく

突然の叔父の訃報。すっ飛んで行きたいのに状況がそれを許さず、しょーもない軽口を叩いて強がりながら、忙しさで気を紛らわす。そんな自分の単純さがわかっているだけに、ふとした瞬間にドーンとくる。夜も夜でくだらない政治家のカラオケなんぞに付き合わされながら、どうしようもない虚しさに包まれる。俺なぁにやってんだろうなぁ・・・何が仕事だ。仕事って何だよ、クソ。


「今度一緒に飲もうな」・・・多分これが最後に聞いた言葉だ。しょーもないけど、がむしゃらに優しくて面倒見のいい、破天荒な奴だった。お互いにどこか自分と似た空気を感じながら、結局適当なやりとりしか交わせていなかった気がする。


脳の血管が詰まったとか何とかで、ポックリ苦しまずに死ねたらしい。まぁ良かった、そんな死に方が似合う男だ。でもばーちゃんを悲しませちゃいかん。俺は親より長生きするよ、多分。とまぁそんなこんな考えながら、別に夜中に一人で酒なんぞ飲みたかないのに仕方がないから酒を飲む。


あー、明日も朝が早い。