フェブラリーステークス
さて、今年最初の中央Ｇ１がやってまいりました。前売りを見る限り、前哨戦を驚異的なパフォーマンスで圧勝したメイショウボーラーと王者アドマイヤドンの一騎打ちの様相。人気ではメイショウボーラーが上回っており、ここでしっかりと世代交代が行われるのではないかという雰囲気である。
展開はおそらくメイショウボーラーがハナを主張し、２番手にユートピア・ピットファイターらが続く形になるだろう。極端に早いペースにはならない。馬場状態も含め、展開的には先行集団が有利となる。
メイショウボーラー。前走を見る限り今回もやはり逃げてくるだろう。ただ逃げ切ることができるか？というと疑問が生じる。キャラ的にＧ１は勝てないだろう、という感じがするのも事実だが、それに加え（楽に逃げることのできた前走とは異なり）早めに仕掛けてくる馬が必ずいるであろうからだ。早めに並ばれ長い直線を粘りきるだけの力は無いと思う。ただ、たとえ交わされても「逆噴射はしない馬だ」ということを忘れるわけにはいかない。
アドマイヤドン。近頃の衰えぶりを見る限り、去年のような横綱相撲では勝てないだろう。外を回っちゃ勝てないが、上手い具合に内枠を引いたじゃないか！ロスの無い競馬ができそうではないか！・・・という時に限って前が詰まるのはお約束のようなもの（ぉぃ）。早めに動いてもメイショウボーラーを競り落として勝ちきる力は既に無く、直線勝負に賭けても前残り馬場・ズブくて伸びず。そんな画が容易に想像できるではないか。
タイムパラドックス。ペースが遅いのを読んでいつもより前につけた分伸びきれず、シーキングザダイヤにギリギリまで粘られた、というのが川崎記念を見たときの印象。距離短縮は明らかにマイナスであり、早めに前を捕らえに行くと終いの脚が鈍る。脚を貯めて直線勝負に持ち込むしかないこの馬にとって、ペースが極端に早くならない以上勝ち負けは厳しいはずだ。逆にシーキングザダイヤには距離短縮はプラスに働く。ただ実力は一線級には及ばないだろう。まぁ鞍上ペリエは確かに怖いけどさ。
ポイントはどの馬がメイショウボーラーに競りかけていくか。ユートピア・パーソナルラッシュ・ピットファイターのどれかだろうと思う。パーソナルラッシュは気性面に不安が残るため積極的には買いづらい。ピットファイターは前走こそ大外を回され伸びを欠いたが、すんなり先行できそうな今回は見直しが必要。コース実績も地力もあり軽視は禁物。そしてユートピアは最近安定して走るようになってきた。展開が向き、かつ馬込み府中マイルとの相性も抜群。今回買わない手は無いだろう。
結論
