菊花賞展望など


秋華賞スイープトウショウがざっくり勝ってしまいました。偶然な気も少ししますが、オークスで本命にしたウイングレットが頑張ったのは少し嬉しかった。まぁきっと馬券は買えてなかっただろうけど。ダンスインザムードは何というか、んー、カブレラに満塁弾打たれて狂ったように叫ぶ落合夫人みたいだった。意味わからんね。この後はアメリカに行ってしまうらしい・・・と思ったら秋天かよ!せいぜい人気集めて欲しいもんです。スイープトウショウヤマニンシュクルエリ女に行くんだろうけど、まぁ切る方向で。エリ女といえば前哨戦の府中牝馬Sは酷いことになってましたな。あのメンツでどすろーて・・・メイショウバトラーオースミハルカの2頭が楽に行きゃ残るっての。他の騎手はよほどやる気が無かったんでしょうな。オースミコスモは控えろって指示があったみたいだから仕方ないけれども。てまぁそこを読めなかった僕が悪いわけだけれども。



それはそうと、菊花賞の展望をば。



とりあえず無謀を承知で「セントライト記念はレベルが低かった」説を提唱する。もちろん物凄いレコードが出たこともバルクが強い競馬をしたのもわかる。ただ前走500万下をハナ差競り勝ったばかりのモエレエルコンドルが0,2秒差の4着に来ている、というのも事実だ。時計を見なければただの前残りレースである。物凄く早い時計を「異常馬場」の一言で片付けてしまえば・・・しかし、それでもバルクは強かった。何故か?「前半ずっとかかりっぱなしだったのに勝っちまった」からである。息を入れる暇なんて無かったように見えるのに、だ。結論から言うと、セントライト組はバルク以外一銭もいらない。そのバルクだが、サクサク走らせてやっとこさ折り合うんじゃ今回はとてもじゃないが持たない。とてもじゃないが軸にはできないが、その未知の部分がちょっと怖いというか魅力というか。この馬を含めて先行しそうな馬が何頭かおり、とりあえずはどスローの展開にはならないという前提で話を進める。



須藤の本命、ホオキパウェーブは「セントライト組はバルク以外レベルが低い」ので切れる。あの斬れ味は賞味期限付き(何だそれ)、この馬の評価は「溜めてハイアーゲームに敵わず、捲ってバルクに届かず」であり、この世代の一線級と比べると2、3枚劣ると見ていい。まぁ一応内枠を引いたので大外枠を引いてしまったデルタブルース九十九里特別を勝って参戦)と同程度の評価をしておく。



そのホオキパより数段強いハイアーゲームだが、前走は古馬相手に敗北を喫している。ただその敗因は「溜めずに先行した」ことである。ブリンカー着用で一応は右回りをこなしており、右回り不安説は消えてはいないが未だ不確定要素である。当然ながら実力は世代屈指であり、ここで消すのは怖い。



どうやら1番人気になりそうなハーツクライ。前走を見る限りキングカメハメハとは力差がありそう。ダービー2着だがあれは空き巣みたいなもので、内容はハイアーゲームの方が一段上。仲良く1、2着を分け合ってきたスズカマンボも前走でお腹一杯、かつ折り合いに多少難あり内枠とはいえ積極的に買う馬ではない。



いや須藤くん、君の言いたいことはわかるよ。確かに展開はハーツクライに向くはずだし、鞍上も申し分ない。折り合いさえつけばいい脚を使うだろう。しかし今回この馬の外には「この馬より強い」ハイアーゲームがいるのだ。キングカメハメハがいない今回、蛯名が1番人気の武豊をマークしないはずがない。さらに内には横山典がおり、武はなかなか内には入れない。最終コーナー、距離は多少ロスするが蛯名は外をスムーズに、武は針路を混み合う馬場の真ん中にとらざるを得なくなる。・・・結果は明らかではないか。



そんななか地味に神戸新聞杯で最先着しているケイアイガード、この馬は溜めてナンボの馬ではなく先行して粘りこむタイプである。ラジオたんぱ杯を勝っており、はたまた前走キングカメハメハとコンマ2秒差2着、今回人気のハーツクライに先着している。とまぁ実績の割にかなりナメられているのだが、今回は残念ながら展開が向かないであろう。展開が向くのは、ラジオたんぱ賞の2着馬、前残りだったラジオたんぱ賞で中団からするすると伸び狭いところをこじ開けケイアイガードに迫ったカンパニーである。



そう、本命はカンパニー。



僕らの世代では菊花賞といえば何といっても「武豊」である。エアシャカールで勝ち、ノーリーズンで落馬し、ダンスインザダークで奇跡のような騎乗をしてみせた。あの騎乗が良かったかどうかという点では賛否両論あるようだが、やはり内々をなだめながら進み直線で最内を突いた勝ち方は僕らの目には派手に映った。



「柴原央明」
好きな戦法:カッコイイ乗り方
今、一番やりたいこと:G1に騎乗
尊敬する騎手:武豊


「カンパニー」
経歴:柴原に中山競馬場初勝利を、そしてG1騎乗機会を贈る
血統:父ミラクルアドマイヤ、母父ノーザンテースト
特性:馬群を割る根性と斬れる脚
菊花賞:1枠2番の絶好枠



舞台は・・・揃った。



◎カンパニー
ハイアーゲーム
ハーツクライ
デルタブルース
ホオキパウェーブ
コスモバルク